2006年02月05日

車輪の国、向日葵の少女

全部おわったんでまとめ。まず冒頭。
いきなりCV若本な法月のとっつぁんに拳銃ぶっぱされて一人死ぬ。
あのキャラの声優やってた人マジかわいそう。
キャラ自体も結構よさげだったのになぁ。
まぁ、時間に遅れちゃあしょうがないか。

ちなみに冒頭から「あんた」とまるでプレイヤーに語るように
主人公が独り言をブツブツ言います。
これは非常にいい手法だな、と思っていたのですが後ほど驚きの展開に。

まず冒頭から衝撃的というかインパクトありまくりなので、
プレイしていて一気に引き込まれました。
主人公の過去もこの段階ではまだわからず、謎の多い面もまた想像力を掻き立てる。

〜第2章〜
さちシナリオ。というかまなシナリオ。
一番泣いたっつーか一番印象に残ったシナリオかな。
「1日が12時間」という義務を負ったさち。
そのさちとともに暮らすまな。
二人の絆、そしてまなのさちを想う気持ちの強さ。
また、人間の描写が本当に上手く、さちのだらけきった根性を見事に表現していたと。
極限まで追い詰められて、書き続けて、それでも絵は完成しなかった。
普通の展開なら完成するんだけどなぁ。
それは決して妥協を許さない、そしてさちの将来・可能性を見つめるまな。
「お姉ちゃんはもっとすごいんだよぉ」というまなの言葉には涙なみだ(つд`)
ここで主人公がとある会社の社長であることが判明。
経営の才能がべらぼうにあるらしいです。

でまぁ法月にとりあえずドン底に落とされるわけですが・・・・。
ここでひっかかりがあるので、まず番号@.

つぎは灯花シナリオ。
「親の命令を絶対聞かなければいけない」といった感じの義務です。
まぁ、親(代理)の京子さんが何気に甘いので本人は大して義務という
実感は沸いてなかったりします。
ちなみに、この義務は親が申告することで負う義務で、
別に灯花が犯罪を犯したーとかではないんですね、はい。
実は本当の親がろくでもなくて虐待の一つとして負わせたようです。
で、その親から離れる際に京子さんに義務ごと渡されたと。
さて、このシナリオですが・・・微妙なところがいくつか。
まず、灯花は極度の優柔不断であること。
まぁ親の命令どおりやってきたのだから当然です。
当然のように若干抱く京子さんへの反抗、そこに親を名乗る者からの手紙。
京子さんは破り捨ててしまいます。
まぁ中身がひどい内容だったから灯花に読ませたくなかったのもあるでしょうが、
やけに取り乱して破ります。っつーかヒステリーってやつ。
んでまぁ義務を負わせた親にも当然、テストのようなものがあるわけですね。
そりゃ親が子供をコントロールできるわけですから、親もしっかりとしてないと
駄目なわけで。悪用を防ぐための措置です。
これは子供が親を認めて書類にサインすれば回避できるわけですが・・・
ここで法月に乗せられて灯花はサインしなかったんですねぇ。
ちなみにこの試験、まずほとんど死ぬという試験。
主人公が助けにいかんとBADで灯花が堕落しきって終わり。

でまぁ色々とあってラストのシーンになるわけですが(疲れた)、
灯火の最後のシーンでのあの包容力。
全てを許すというあの眼。
俺はこのシーンに至るまでで灯花がここまで精神的に成長しているとは思えんのですよ。
自分で京子さんをとるか実の親らしき人物をとるか選べもしない人間が、
この張り詰めた極限状態でこんな行動を取れるだろうかと考えると
いささか疑問が残ります。
まぁ、ここはやはり京子さんが作ってくれたお茶漬けのおかげってことにしとこう。

ついでにここでも法月さんにやっぱりしてやられます。
電話とかかかってきてたのは本当の親じゃなくて養子として迎え入れたい金持ちの
人間が成りすましていた〜とかいう話をほのめかすわけです。
可能性の問題ですが、まぁいまごろ本当の親がタイミングよく名乗るか?
という話になるとやはり法月の話は説得力がある。
まぁEDでしっかりと本当の親だったとわかるんですけどー。
ちょっとやっぱしっくりこないかな、この話は。

お次は幼馴染っぽい、なっちゃん。
ほんと、警察の尋問ってひでぇよなぁ。受けたことないけど。
あそこまでやられたら誰でも自白するって。ひでぇ冤罪。
タイトルの「向日葵の少女」っていうのはなっちゃんを指してるんだろうなぁ。
最後のシーンのあの笑顔。
法月ですら勝てなかったからな。最強。
というわけで心が強いNo.1はおおよそなっちゃんです。
いや、ねーちゃんもめちゃくちゃすげぇけど。
ちなみになっちゃんの義務は「異性と触れることができない」という義務。
うーん、俺ならあんまりこまらない(^^;

さてさて、いよいよなところでねーちゃん。
登場からやってくれました。
まさか主人公が「あんた」って言ってたのはねーちゃんに対してだったとは。
設定を巧みに利用したテキストだったんだなぁと。
ちなみに主人公はクスリ漬けで独り言をブツブツ言うという設定があったり。
このねーちゃんがとんでもなくぶっとんでいていい味出してます。
ちなみに義務は「存在を認められない」といった義務。
そこにいないようにして扱うんですね。
つまり・・・数々のなんとなく違和感のある描写は、全てねーちゃんの存在を無視して
発言しなければならないというところからきていたわけ。
「あんたさんの分まで用意しなくちゃ」などという京子さんの粋なはからいとか。
でまぁこのCVトーニャなねーちゃんですが、とにかくかっこいい。
まな>ねーちゃん>同列といったレベルになるわけで。

最後の革命でのねーちゃんの演説。
向日葵の巨大画。
とまぁめちゃくちゃ盛り上がるのですが、主人公が法月にやられます。
法月は杖をついて足が悪いふりをしていたという・・・。
牢獄に入れられた主人公はクスリがなくて次第に錯乱。
そこを法月に付け入られ・・・バッドエンドとはいかなかったのが一流の脚本。
なんと主人公もクスリ漬けというフリをしていたのでした。
このシーン、やっぱすげぇ印象的。
いままで圧倒的な存在感を示していた法月がついに破れる瞬間。
ただ、俺には法月がこの時を待っていたと言う部分もあると思うのですよね。
全員で脱出後、抜け穴を登れば逃げ切れるという場面で主人公とねーちゃんは最後に残ります。
上りきった連中からの反応がなくなり、上れば明らかに絶望的な状況が待っている。
それでもなお、主人公は登る。そこに希望がなくても。
ここで1曲流れます。この曲がまた(・∀・)イイ!!
待っていたのは法月。
親父のメモリースティックを主人公に返し、去っていきます。

でまぁ法月の行動なんですが・・・。
主人公の親父と友人であった法月。
やはり主人公が本当に一人前になるように行動してたのかなぁと。
社会の不条理・厳しさを徹底的に叩き込み、それでもなお光を失わない。
仲間を裏切らず、どんなときもあきらめない。
少なくとも、ラストのシーンは我が子を見る暖かさがあったように俺は思いました。
前にあげた疑問点@ですが、これはEDでまなが重要な役職についていたのを見ると、
かなり頭脳明晰なまなにしっかりとした教育を受けさせるために他の国にやったのでは。
法月自身、どこかでこの国が狂っている、間違っているというのはわかっていたのではと。
だからこそ力を得て、自らが時期総理候補とまで言われるほどになったんじゃないかな。
また、まなを引き合いに出せばさちも本当に大切なものがわかる、そんな意味合いも込めて。
灯花のときも、EDを見る限りあの電話は本当の両親から。
本当の両親を探し出し、連絡をして、本当に改心してるかどうかを判断した上で
灯花に電話させたのではないかと。
これがなかったらいつまでたっても灯花は自分で判断するということをせずにいたわけだし。
まぁこれはなんか主人公を早く次の担当に移したいってのがでかかったようにも思えるけど。
なっちゃんのときは法月も想定外だったような。
結果としていい方向に転がってるのは当然主人公のがんばりがあったからだけど、
そのきっかけ自体は法月だったりするんで、やっぱ主人公を評価してたんだろうな。

あくまでも法月を善に見た場合ね。
いきなり人を殺すわぶったたくわ精神的に追い詰めるわと散々やることはやってるから、
目的はともかく手段はどうかと思うが。


曲のほうですが、よくできています。
1曲1曲がというよりは、その場面での使われ方、構成が。
ボーカル曲3曲はどれもいい感じです。
惜しむらくはEDはもうちょい明るめでもよかったような。
厳かすぎかなって思いました。
日常のBGMなんてのは大して記憶に残らないくらいの曲がちょうどいいんですよ。
何気なくかかっていて違和感を感じない。
それを見事に満たしていたな、と。

OPムービーは秀逸。素晴らしかったです。

ボイスにかんしてもこれといって。
まぁ若本はもう止まらんですしね。

総評としては・・・・
[ストーリー]85点
[キャラクター]80点
[BGM]80点
[ねーちゃん]100点
[総合]85点

こんなところで。
良作でしたよ、ええ。


posted by ruins at 21:49| | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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